【エケベリアの種子発芽】長年の研究がついに日の目を…

こんにちは、タニKです。

今日はエケベリアの種子発芽について学んだことをシェアしたいと思います。

多肉植物の美しさに魅了されて始まった私の多肉ライフ、その中でも特にエケベリアの種子発芽には深い興味があります。

少しマニアックで専門的な知識が出てきますが、実生オタクなら知ってて損はありません。わかりやすく簡潔に説明するので安心して読みすすめてくださいね。

それでは行きます。

多肉植物の種子には、大きく2つの種類に分かれます。

・発芽に光を必要とする「好光性種子」

・逆に光を嫌う「嫌光性種子」

つまり、発芽に光がいるか?いらないか?の2つ。

エケベリアの種子は好光性種子、発芽に光が必要なほうが多いです。

この発芽プロセスの鍵となるのが、赤色光(660nm付近)を吸収するフィトクロムというタンパク質です。

※赤色光・遠赤外光 … 自然光の中にあるさまざまな光の種類の1つ

※nm(ナノメール)… 光の波長の単位

この光を受けることで、フィトクロムは種子を活性化し、発芽を促進します。

さらに興味深いのは、

このフィトクロムが

赤色光を吸収すると活性型のPfrに変化

遠赤外光(730nm付近)を吸収すると不活性型のPrに戻る

このように、可逆的な性質を持っていて

光の信号を受けながら、スイッチを繰り返すイメージです。

つまり、このスイッチのような仕組みが、発芽条件を整えるために重要なのです。

まとめると、適温で無菌状態、さらに水を吸収した種子に660nm付近の赤色光を当てればバンバン発芽するということですね!(笑)

この知識を活かして、以下のような実験します。

【実験手順】
①適温の無菌状態で水を吸収した種子を準備する

②完全に暗い場所に種子を置く

③育成ライトで赤色光のみ(660nm前後)を当てる

④定期的に観察し、発芽の進行を記録する


この実験によって、フィトクロムがどのように働き、どの条件が発芽に最適かを探るためにおこないます。そうすれば、今後の実生で発芽率を高めることが期待できる。

この挑戦は、実生オタクの私にとってめちゃくちゃワクワクします。もちろん、種子がしっかりと結実していることが前提で、データを集めて結論を出すまでには時間がかかりそうですが…

それでも、この実験を通じて多肉植物の発芽プロセスをさらに理解し、成功させることで、多くの実生愛好家の方々と共有できる価値ある知識となると思っています。

種子発芽についての小話を一つ..

植物の種子発芽に関する研究は、多くの園芸家や植物の専門家によって行われています。そして、科学的な知識を基にした実験により、成功率を飛躍的に高めているそうです。

例えば、NASAの植物研究では、赤色光が植物の成長にどのように影響を与えるかが詳しく研究されています。これにより、地球だけでなく宇宙での植物栽培にも応用されているんだとか。

今回の私の実験により、エケベリアの種子発芽に成功することで、多くのタニラーさんが自宅で美しい多肉植物を育てることができるようになります。

私はそんな未来を実現させたい。

実生オタクとしての情熱を持ち続け、エケベリアの発芽プロセスをさらに探求していきたいと思います。

楽しみにしていてください。