【ユリアナの軌跡】2012年に発見された岸辺の宝石

こんにちは、タニKです。

今回は、前回の続きとして、エケベリア属の中でも比較的新しい原種、ユリアナについての学びをシェアしたいと思います。

エボニーサリトレラxユリアナの交配について


■ 名前の由来と正しい読み方
まず、julianaは英語読みだとジュリアナですが、実は原種は全てラテン語で登録されているんです。

そのため、カタカナで発音を表現するなら「ユリアナ」が正しいのではないかと思われます。


■ 発見された場所と近縁種
ユリアナは2012年に発表された比較的新しい原種

メキシコのシナロア州にあるPiaxtla(ピアストラ)川の岸辺で発見されたようです。


面白いことに、ユリアナの自生地から少し標高が高い位置に、E. tobarensis(トバレンシス)が自生しているらしい。

そんな自生地が近いことから、この2種は近縁種ではないかと言われているようです。

近縁種とは…「近い親戚の生き物」
1.比較的最近に共通の先祖から分かれた種
2.遺伝子が似ている種
3.進化の歴史の中で、あまり遠くない過去に同じ種だった生物


例えば、チンパンジーとヒト、ライオンとトラ、イヌとオオカミ。

トバレンシストリマネンシスに近い感じがしますね。


■ 妄想が膨らむ美しい葉の質
ユリアナの美しい色を持つ葉の質に、エボニー サリトレラの力強い黒檀が継承されたら…絶対にかっこいいはず!

そんな妄想が止まりません。


■ 実生苗へのサポート
こういった妄想を楽しみながら、ゆっくりと大きくなっていく実生ちゃんたちのサポートを頑張っていきたいと思います。


皆さんも、それぞれの多肉の特徴や歴史を知ることで、ただ交配をするということではなく、新しい生命を誕生させるという深い喜びが生まれます。

ぜひ、お気に入りの多肉についてルーツも一緒に調べてみてくださいね。


次回のブログもお楽しみに。タニKでした!